100円ショップで始める初心者でもできるテクスチャーアートの魅力

テクスチャーアートアイキャッチ画像

こんにちは。絵描きの榊幹恵です。

テクスチャーアートって聞いたことありますか?

最近SNSでもじわじわ注目を集めているこのアートは、絵の表面に「質感=テクスチャー」を加えることで、目だけでなく手でも感じられるような作品を作るスタイル。平面の絵とはまた違った立体感が魅力で、「絵を描くのはちょっと苦手…」という方でも楽しめるのが特徴です。

今回は、そんなテクスチャーアートの魅力や作り方、使う道具は出来るだけ手に入りやすい100円均一で揃えるなどして、初心者向けにやさしく解説していきます。

テクスチャーアートの魅力ってなに?

テクスチャーアートの一番の魅力は、なんといっても“立体感”と“触りたくなる”仕上がり。光の当たり方によって影ができたり、角度によって雰囲気が変わるので、飾る場所によって印象がガラッと変わるのも面白いところ。インテリアとしても人気が高く、お部屋のアクセントになるのも嬉しいポイントです。


どんな素材を使うの?

テクスチャーアートには、さまざまな素材が使えます。
たとえば、以下のようなものが定番です

モデリングペースト

大理石の粉(炭酸カルシウム)とアクリル樹脂で出来た盛り上げ材の事です。
メーカーにもよりますが乾くと不透明な白色になります。

100均ではモデリングペーストは売ってませんが、石粉ねんどで代用する事も可能です。
石粉粘土に水を少しづつ加えながら混ぜ、ちょうど良い柔らかさになってから、接着を良くするためにボンドも加え混ぜ、ペースト状にしてから使います。

アクリル絵の具

ダイソー アクリル絵具 パッケージ

モデリングペーストに混ぜてから塗ったり、乾いたモデリングペーストの上から塗ったりします。今回は100円ショップのダイソーのアクリル絵具を使っていきます。

ペインティングナイフ

絵具をキャンバスに塗る時に使います。

高価なものは先端部分がよくしなり細かいタッチをつけやすいです。

安価なものは先端部分が固く、しなやかなタッチは出ませんが、気軽に使える良さがあります。

ペインティングナイフ 100均

こちらはダイソーので見つけたペインティングナイフ。
200円で5本入りです

筆やスポンジでもOK

テクスチャーが付くなら、筆やスポンジでもOKです。

スポンジを使うと、細かい粒みたいなテクスチャーができます。
筆の場合は、柔らかい筆だと凹凸が出にくいので、固めの豚毛の筆が良いです。
100円ショップにもあるので是非探してみて下さい(^^)

キャンバス


テクスチャーアートは厚みが出る立体的な作品なので、紙よりはキャンバスやパネルの方がよいです。最近はキャンバスやパネルも100円ショップで揃えられます。テクスチャーアートにちょうど良いサイズもあり、ちょくちょくお店を覗いてみるとピッタリのものに出会えて楽しいです。

作り方は?初心者でも簡単にできる?

作り方はとってもシンプル!基本は「塗って、盛って、乾かす」だけ。まずはキャンバスにモデリングペーストをペインティングナイフでのせて、自由に模様を作っていきます。乾いたらアクリル絵の具で色をつけて完成。型にとらわれず、感覚で作れるので、まさに“自分らしさ”を表現できるアートです。

上記の方法以外にも、モデリングペーストに絵具を混ぜてから塗っても良いし、完全に乾いてから、今度はジェルメディウム(透明)にラメ入り絵具を混ぜて塗ると、下の色を潰さず、おもしろいテクスチャーが出来ます。

塗り方に決まりはないので、いろいろ試せる楽しさもあります。


どこに飾る?テクスチャーアートの楽しみ方

完成したアートは、リビングや玄関、寝室など、どこにでも飾れます。シンプルなお部屋に一点だけ置くだけで、グッとおしゃれな雰囲気に。サイズを変えたり、季節ごとにシリーズで作ったりするのもおすすめです。

こちらは、曼荼羅のステンシルシートを使い、モデリングペーストとダイソーのアクリル絵の具とフェイク金箔を使って作ったテクスチャーアート。驚くほど簡単に出来ました(*^▽^*)

テクスチャ―アート応用編

テクスチャーアートに少し手を加えて、より魅力的な作品を作っていくには…
を考えてみました。

ステンシルシートを使用

市販のステンシルシートを使うと、あっという間に曼荼羅が作れます。
失敗も少なく、良いと思います。お試しあれ!

こちらはAmazonで購入した曼荼羅模様のステンシルシート。

こちらは100円ショップのセリアで購入したステンシルシートです。
自分の画風に合うものを探すのも楽しみの一つですね(^^)

背景として活用

例えば、人物や花などを描いた後の背景に悩んだとき、テクスチャーアートは使えます。
絵の表面に凹凸などの質感が加わると、物質としての存在感がグンと上がります。

こうした部分は写真や印刷ではなかなか伝わらない部分なので、
実物を見た満足感にもつながっていくため、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか

背景テクスチャーアート

こちらは、人物の背景にモデリングペーストで凹凸を作り、途中ティッシュペーパーを好みのシワ加減に調整しながら貼り付け、さらに雲母のかけらと銀箔を散りばめて様々な質感のある絵を作りました。

まとめ

今回はテクスチャーアートについてご紹介しました。
その時の季節や気分で色を選んだりと、気軽に楽しめるところが良いですね。

モデリングペーストに絵具を混ぜる作業も不思議と楽しかったです。

また、必要な道具が少なくて済んだり、100円ショップで揃えられるのも魅力の一つです。
今回、テクスチャーアートの着色はすべてダイソーのアクリル絵具で塗りました。

形にとらわれず自分の感性をそのまま表現できるアートなので、
興味があったら是非やってみて下さいね(^o^)丿

それではまた次の記事でお会いしましょう☆