こんにちは(^o^)丿皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
今回は「色彩」についてお話していきたいと思います。
絵を描く時、一番最初は鉛筆で下書きから描き始める事が多いんじゃないかと思います。
そして、ある程度描けたら、色塗りに移行しますね。
その時、何色を塗ったらいいのか分からないという、
思いもよらなかった壁に遭遇し、
作品作りが一向に進まないという事が筆者には多々ありました。
よくよく考えてみれば、それまでの筆者の色彩知識は、
空は青色または夕焼け色(オレンジ)
木は葉っぱが緑色で、幹は茶色
大地は茶色で、道路はグレー
と、その物の個有色しか認識してなかったんです。
そんな訳で、出来上がった時は、
絵画というよりは標本みたいな絵になっていました。
(;´Д`)
もうちょっとセンスのある配色にしたい
豊かな色彩を操る絵描きになりたい
それには勉強するしかなさそうだ・・・
という事でこの記事を書いています。
Contents
~色彩の基本を知っておこう~
例えば赤色ですが、
少し黄みがかった朱色とか、茜色
黒みがかった赤色のカシス色とか、えんじ色
こんな感じで赤色にもいっぱい種類があります。
どの要素の赤色を使うのかで
絵の雰囲気はガラリと変わりますので、
色彩に関する知識を知っておくとスムーズに
自分の望む色を導き出せるようになります。
という事で、色彩の基本である
「色相」・「明度」・「彩度」
を、まず知っておきましょう。
そしてこれを色の三属性と言います。
それでは一つずつ解説していこうと思います。
~色相とは~
赤・黄・緑・青といった色味の事です。
多くの人が「色」と言われた時に思い浮かべるものです。
色相を並べて円状に配置したものを
色相環またはカラーサークルと言います。
~明度とは~
色の明るさの度合いの事です。
明度が高いと、明るく白っぽい色になり
明度が低いと、暗く黒っぽい色なります
高い明度の色は、淡く柔らかなイメージになります。
(例・・・パステルカラーなど)
また、明度に差があるとメリハリの効いた印象の絵になります。
~彩度とは~
色の鮮やかさの事を言います。
簡単に言うと、絵具をチューブから出したそのままの色の事です。
この鮮やかな混じりけのない色の事を高彩度と言い、
別の色を混ぜて濁った色の事を低彩度と言います。
そして少しでも色味があることを有彩色と言います。
彩度が低くなっていくと、どんどんグレーっぽくなっていき、
色味が全くなくなると無彩色になります。
〇無彩色とは
「白」・「グレー」・「黒」の事です。
これらは色の三属性のうち明度しか持たない色になります。
色味がないのなら、
色彩センスとはあまり関係がないと思うかもしれませんが
絵画やイラストにおいて、無彩色で描かれた絵はとても重要です。
デッサンや鉛筆画のように、色味がなくても
形が取れて何が描いてあるか分かりますし、
白と黒の割合が丁度良いと、色を塗った後も
メリハリの効いたバランスの良い絵に見えるので、
一度、スマホのカメラやパソコンなどで無彩色にして
明度のバランスを確認しながら進めていくと
色彩が映える良い絵が描けるので是非お試し下さい(*^_^*)
~トーン(色調)とは~
トーンとは、明度と彩度が似ている色をまとめたものです。
色調とも言います。
明度か彩度の位置を動かさず色相を変える事で色彩に統一感が出て、
例えば、色数が多かったり強めの色使いでも破綻することなく
作品の色調にまとまりを出し、イメージを伝えやすくします。
~統一感を意識する~
ここまで色彩に関する基本用語を紹介してきました。
では、どうしたらセンスのある色彩感覚が身に付くかというと、
色相・明度・彩度・トーンのどれか一つまたは二つを決めて
統一感を持たせることがコツになります。
〇彩度で統一感
こちらの画像は高い彩度の色調で統一感を出しています。
鮮やかな配色が、賑やかで楽しそうな雰囲気を伝えてきますね。
〇明度で統一感
こちらの画像は高い明度で統一感を出しています。
ふんわりと優しい感じがしますね。
〇色相で統一感
こちらの画像は色相を青系で統一しています。
低明度な夜空と、ライトの光のコントラスも効いていて、
よりライトアップが際立ちますね。
〇トーンで統一感
こちらの画像はトーンで統一してます。
色味にグレーを混ぜた中間色でまとめています。
どういうことかと言いますと ↓↓
似た明度と彩度の色味になっているので
色数が多くてもセンス良くまとまりを感じさせますね。
ちなみに、こうした純色にグレーを混ぜた色の事を
グレイッシュカラーと呼び、穏やかで落ち着いた印象を与え、
古くから日常に溶け込む人気のカラーとなっています。
~まとめ~
今回は色の基本である三属性
色相・・・赤・青などの「色」自体を指す
明度・・・色の明るさ・暗さ
彩度・・・色の鮮やかさ(有彩色と無彩色)
そして、似た色味をグループ化したトーン(色調)
こうした色彩の基本を知った上で、
センスの良さを感じさせる配色とは
統一感が大事という事を解説してきました。
いかがだったでしょうか。
作品制作の参考になりましたら幸いです。
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
(^_^)/~