アクリル絵具の使い方とメディウム基礎知識初心者向け完全ガイド入門

メディウム使い方アイキャッチ

こんにちは、絵描きの榊幹恵です(^O^)
今回は、アクリル絵具とメディウムについて書いていきたいと思います。

アクリル絵具は、絵を描くのが初めての人から、長く制作を続けている人まで、幅広く使われている画材です。 乾きが早く、扱いやすいため、「最初の絵具」として選ばれることも少なくありません。

一方で、アクリル絵具を調べていると必ず出てくるのが「メディウム」という言葉。 「何となく難しそう」「本当に必要なの?」と感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、アクリル絵具・メディウム・使い方を軸に、初心者の方でも無理なく理解できるよう、基礎から丁寧に解説していきます。

1. アクリル絵具ってどんな絵具?

アクリル絵具の特徴とメリット

アクリル絵具の最大の特徴は、水で溶けるのに、乾くと耐水性になる点です。 乾燥後は下の色が溶けにくくなるため、重ね塗りに向いています。

  • 修正がしやすい
  • 描き直しがきく
  • 作業工程を分けやすい

発色が良く、キャンバス・紙・木・布など、さまざまな素材に描けるのも魅力です。

初心者にアクリル絵具がおすすめな理由

アクリル絵具は、失敗しても上から塗り重ねて修正できるため、初心者でも安心して使えます。 また、水洗いで後片づけができ、ニオイも少ないので自宅制作にも向いています。

2. メディウムって何?アクリル絵具との関係

メディウムの役割と基本知識

メディウムとは、アクリル絵具に混ぜて使う補助材のことです。 色を薄めるだけでなく、粘度・透明感・乾燥後の質感を調整する役割があります。

アクリル絵具を水だけで薄めすぎると、発色が弱くなったり、定着力が下がったりするため、メディウムを使うことで安定した仕上がりになります。

アイコン
筆者

多くの水で薄めたい時は、
水の代わりにペインティングメディウムを使ってみよう(^^)

メディウムを使うメリット

  • 発色がにごりにくい
  • ひび割れを防げる
  • ツヤ・マットなど質感を調整できる

初心者さんほど、早めにメディウムに慣れておくのがおすすめです。

作例の海の影に使った色を重ねてみました

絵具に透明ジェルメディウムを混ぜて透明色を作り、1色づつ乾いてから塗ると、色が濁らずキレイに色を重ねる事ができます。

3. 初心者におすすめのメディウム

最初に使いやすいメディウムの種類

  • グロスメディウム:油絵のようなツヤと透明感が出る
  • マットメディウム:落ち着いた仕上がり

どちらも基本的な使い方は同じなので、好みで選んで問題ありません。

こちらはホルベインのジェルメディウム(ツヤあり)です。↑↑
ジェルメディウムのみを乾かしてみたら、透明な膜が出来ました。
気にならない程度ですが、少し黄みがかっています。

メーカーによって違いがあるので、使いやすいジェルメディウムを見つける事と、
まずは完成を目指さず、色見本作りや描き比べから始めるのがおすすめです。
メディウムの量を変えて試すことで、自然と使い方が身についていきます。

知っておくと表現の幅が広がるメディウム各種

スロードライメディウム:アクリル絵具の乾燥を遅らせる

ペインティングメディウム:水彩風の絵が描ける

テクスチャージェル各種

  • セラミックスタッコ:漆喰の壁のようなマットな質感
  • レジンサンド:砂のようなザラザラした質感
  • グラスビーズ:透明で丸いガラスのビーズが入っている
  • ナチュラルサンド:精製した細かい砂が入っている
  • ブレンデッドファイバー:繊維状の毛羽だった質感

4. メディウムを使った基本的な技法

グレーズ技法

グレーズ技法とは、透明度の高い絵具を何層も重ねて、深み・光沢・色の奥行きを生み出す絵画技法の事です。伝統的な油絵の技法ですが、アクリル絵具でも応用できます。

ここで使うのは、ジェルメディウム

グロスメディウム(ツヤ出し、透明感)と、マットメディウム(ツヤ無し、落ち着き)などがありますが、使い方は一緒なので、好みで選んで問題はありません。

使い方の一例として、

風景画の奥行きを出すために、遠景に白い絵具にメディウムを混ぜて薄く塗り馴染ませると、霧がかって遠くにあるように見えたり、近景に黄色い絵具とメディウムを混ぜて塗ると、日光が当たって近くにあるように見せる事ができます。

水平線に白を混ぜたメディウムを薄く塗る
筆で馴染ませぼかす

盛り上げ技法

アクリル絵具は、乾くと水分が抜け体積が減ります。

なので、盛り上げるにはモデリングペーストなどのメディウムを使います。

この時、モデリングペーストだけだと質感が固かったり、乾いたときにひび割れを起こす可能性があるため、ジェルメディウムを混ぜると柔らかくなり扱いやすくなります。また固着力も増すのでオススメです。

絵具とモデリングペーストとジェルメディウムを使った作例

この作例を作ってから数日経ってますが、体積は減らず、このままの状態を保っています。
厚みがありますが、下に向けて強く振っても落ちてこないので、定着力も〇です。

余談ですが、作例にはホログラムの薄片をふりかけているので、仕上げにバーニッシュ(ツヤ出し保護剤)を塗っています。こちらも下に向けて振っても落ちてこないので〇です(*^^*)

まとめ|アクリル絵具とメディウムで表現を広げよう

アクリル絵具は、扱いやすく奥深い画材です。

メディウムを使いこなすことで、油彩風、水彩風、立体的な作品などなど表現の幅はさらに広がります。

少しずつ試しながら、アクリル絵具・メディウム・使い方を自分のものにしていきましょう。